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ヒューストン大学、AI産業を支える発電所向けにコンテナに収まる炭素回収装置を開発中。実験室の最適条件で回収効率約90%

米ヒューストン大学は10月13日、AI産業を支える発電所で炭素回収をより実用的にするための小型の技術を開発していると発表した。カレン工学部のミム・ラヒミ助教授らが、40フィートの標準的な輸送用コンテナに収める設計の装置「SMEC」を、学術誌Environmental Science & Technologyに掲載された論文で示した。天然ガス火力と石炭火力の排ガスを模した気体を使った実験室の試験では、最適化した条件でCO2の回収効率が約90%に達し、300サイクル、50時間にわたって安定して動いた。

発表によると、従来の炭素回収は、大きな吸収塔や多くの熱、設備の大がかりな改修を必要とすることが多い。SMECは電気を使って発電所の排ガスからCO2を分け、回収と放出の工程を1つの電気化学セルにまとめることで、大きな吸収塔や専用の膜を要らなくした。

研究チームは、テキサス州アビリーンのOpenAIのAIデータセンター計画「Stargate」に関係する出力360MWの天然ガス火力発電所を想定し、この技術を導入した場合の運用をモデルで調べた。分析の結果、コンテナ大の装置約20基で、この発電所が出すCO2の98%を回収できるとした。

発表は、米国で増えるデータセンターの電力需要に応えるには、24時間電力を供給できる天然ガス火力発電所を含め、発電への大きな投資が必要になると説明する。ラヒミ助教授は、従来の方式では特定の発電所に合わせて高さ130フィートの構造物を建てるが、新しい技術ではコンテナの稼働と停止で回収能力を調整できると述べた。この柔軟さは、天然ガスと再生可能エネルギーを組み合わせて電力を得ることがあるデータセンターでとくに重要だという。

同助教授は、この技術で発電所の排ガスだけでなく大気からも直接CO2を回収できるよう、研究を進めていると話した。

【プレスリリース】ヒューストン大学「UH Researchers Develop Compact Carbon Capture Technology to Support Growing AI Infrastructure」

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Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。