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NetworkOcean、太陽光を電源に海上から顧客のAIワークロードを実行
浮体式太陽光発電で動かす海上データセンターを開発するNetworkOceanは、2026年9月29日に公開した動画の説明で、その前週に太陽光を電源として海上から顧客のAIワークロードを実行したと発表した。同社のホワイトペーパーによると、1基目となる出力20kWの太陽光アレイは同じ9月の時点でサンフランシスコ湾の水上にあり、米国沿岸警備隊(US Coast Guard)の承認を得て一時的に曳航している。
アレイは16基のフロートを4×4に並べた構成だ。支援船は110フィートの「Abigail Marie」で、甲板に20フィートのデータセンターコンテナを載せた。同社のサイトは、この20kWのアレイを「OASIS-00」と呼び、海上で「H100」1台を動かす電源と紹介している。
サイトに載せたロードマップでは、2027年に1MWのアレイを展開し、2030年には週1GWの太陽光を展開できる能力を持つ計画だ。同社は自社について、送電網から独立した状態(オフグリッド)で、太陽光を電源に海上から顧客のAIワークロードを動かした最初の企業と位置づける。
同社のホワイトペーパーが引くLBNLの報告書「Queued Up: 2026 Edition」によると、データのある米国の地域で2025年に商業運転に入った新規電源は、系統連系の申請から運転開始までの期間の中央値が5年を超えた。同社は、設備を国際水域に置けば、系統連系の調査や土地利用規制、郡の許可などが要らなくなると説明する。電力は発電した場所で使い、陸へ送るケーブルや陸上の変電所などは設けない考えだ。夜間と悪天候には蓄電池で対応し、条件の良い海域では可用性が99%に届くと試算する。
冷却について同社は、海水を使うことで同じ電力から得られる計算量が陸上より22%増え、淡水を消費しない点を利点に挙げる。排熱については、ITの1GWにつき約1.1GWの熱を海に出すとし、外洋では拡散装置を使えば影響は無視できる程度との見方を示した。
【発表資料】NetworkOcean「The First Terawatt Data Center」
【参照サイト】NetworkOcean「Ocean data centers, powered by floating solar」
【参照サイト】NetworkOcean「NetworkOcean Launch」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














