ニュース / カーボンニュートラル

カーボンニュートラル国際

SBTi、金融機関短期要件の提供を終了期限なしで継続。金融機関ネットゼロ基準とどちらかを選ぶ形を維持

SBTiは10月8日、金融機関が短期目標だけを設定するための「金融機関短期要件」を、終了の期限を設けずに提供し続けると発表した。2025年7月に公表した「金融機関ネットゼロ基準」も同じく期限を設けず、金融機関は2つの枠組みから引き続き選べる。

ネットゼロ基準は、融資や投資、保険引受などを対象に、2050年までのネットゼロにポートフォリオを合わせる短期と長期の目標を定める要件だ。短期要件は、特定の投資・融資活動の排出を最大10年の期間で減らす目標を定める。SBTiによると、検証を受けた科学に基づく目標を設定した金融機関は、これまでに180機関を超える。

SBTiはこれまで、短期要件の扱いを2027年に検討すると説明していた。今回の決定は企業からの意見を受けたもので、短期目標だけの設定も認める企業ネットゼロ基準V2.0の構成にも合わせた。SBTiによると、目標を設定する金融機関にとって、目標サイクルの終わりまで目標が失効しない確実性が高まる。ただし、短期要件で設定した目標でネットゼロ目標の検証を受けるには、ネットゼロ基準に合わせて目標を更新する必要がある。

SBTiはあわせて、5年ごとに義務づける見直しの手引きを更新し、詳しい記載のなかった、金融機関の目標サイクルの見直し時期を明確にした。最初に目標の検証を受けた金融機関の目標サイクルが終わりに近づいているため、重要な更新だと説明する。見直しが必ず目標の更新につながるわけではなく、該当する基準を満たし続けている目標は見直しで更新しなくてよい。

ネットゼロ基準の目標設定ツールも更新し、電力部門の技術シェアの目標と自動車部門の排出原単位の削減目標の計算を、SBTiの各部門の基準が確定するまで一時的に止めた。

【プレスリリース】SBTi「Financial Institutions Near-Term Criteria to continue without end date」
【参照サイト】SBTi「Financial Institutions」

この記事をシェア

この記事を書いた人

Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。