ニュース / カーボンニュートラル

カーボンニュートラル国際

核融合の米Type One Energy、シリーズBで2億ドルを調達。技術開発と商用発電所計画を推進

核融合発電の開発を進める米Type One Energyは2026年10月6日、シリーズBで2億ドルの資金調達を完了したと発表した。Breakthrough Energy VenturesとClutterbuck Capitalが共同で主導し、Lowercarbon Capital、Siemens Energy Ventures、SiteGround Capitalなどの新たな投資家が参加した。今回の資金は、同社の技術開発プログラム「FusionDirect」と、商用核融合発電所に向けた計画「Project Infinity」の推進を支える。

Project Infinityには、工学的な試作機「Infinity One」と、テネシー川流域開発公社(TVA)のブルラン(Bull Run)の敷地に計画する電気出力400MWの商用核融合発電所「Infinity Two」が含まれる。同社は今回の調達に先立ち、ブルランのProject Infinityについて、テネシー州から初期の運転許可を受けている。

Christofer Mowry最高経営責任者(CEO)は、シリーズBの資金によって、同社はステラレーターの技術とProject Infinityの設計作業を進めることに引き続き集中できると述べた。ステラレーターは、ねじれた磁場でプラズマをドーナツ形に閉じ込める核融合の装置だ。同CEOは、経験のある産業界のパートナーと協力して、ブルランの敷地で商用核融合発電所を実現する考えも示した。

同社によると、パートナーと組む事業モデルでは、エネルギー業界の既存の大手企業が持つ専門知識や資源、生産設備を、自社で作り直さずに活用する。このモデルは、資本効率を高め、技術開発のコストとリスク、期間を減らすように設計されている。同社は、ステラレーターの商用化の主な課題は、いまはプラズマ物理の問題の解決よりも、工学と産業の面にあるとの考えに立つ。

Type One Energyは、UK Infinity Fusion Consortiumを通じて、2件目の商用核融合の導入事業も進めている。

【プレスリリース】Type One Energy「Type One Energy Completes $200M Series B Financing」

この記事をシェア

この記事を書いた人

Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。