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NTT Global Data Centers、2025年度のScope1・2排出量を2021年度比34%削減
NTT DATAの一員としてデータセンターを運営するNTT Global Data Centers(NTT GDC)は、NTT Global Data Centers 2026 Sustainability Reportを公開した。2025年度(2025年4月〜2026年3月)のScope1・2排出量は、基準年の2021年度より34%、前年度より9%少なかった。IT機器以外の負荷(非IT負荷)のエネルギー需要が前年度から11%増えるなかでの削減となった。Scope2の対象は非IT負荷の購入エネルギーなどで、顧客が使うIT機器のエネルギー(IT負荷)はScope3に含める。報告書の表によると、2025年度のScope2排出量は、マーケット基準で170千t-CO2e(前年度192千t-CO2e)、ロケーション基準で664千t-CO2e(同493千t-CO2e)だった。
報告書は、NTT GDCが脱炭素の枠組みとして定めた「消費を減らす(Consume Less)」「より良く行う(Do Better)」「やり方を変える(Do Different)」の3つの柱に沿って、2025年度の成果と事例の一部を紹介した。Consume Lessは運用の効率化、Do Betterは使う資源の炭素集約度の引き下げに重点を置き、Do Differentは最適化や置き換えだけでは十分でない場合がある分野で、長期的な革新などに取り組む。
報告書によると、削減は主に、Do Betterにあたる再生可能エネルギーの調達による。非IT負荷の電力に占める再生可能エネルギーの割合は、前年度の60%から72%に上がった。このうち675GWhは電力購入契約(PPA)で調達し、PPAによる量は前年度の2倍になった。足りない分は、電力と切り離して取引する環境価値証書(EAC)で補う計画を示す。
Consume Lessでは、一部の拠点の省エネルギー施策で、2025年度に17GWhを節減した。IT利用率20%以上の状態で24か月を経た拠点では、年間平均のPUE(電力使用効率)を1.35に下げた。ドイツのデータセンター1か所では、AIで冷却設備の運転を最適化する仕組みを試験的に導入し、冷却設備のエネルギー消費を平均9.6%減らした。
Do Differentには排熱の回収も含まれる。フランクフルトのデータセンター1か所では、Mainovaとハッタースハイム市と組んで排熱を回収し、2025年から地域の熱供給網に送って600を超える世帯に届けている。
報告書は、AIや高密度のワークロードの需要が増え、エネルギーと冷却の要件が変わりうるため、新しい技術での対応が必要になるとの認識を示した。NTT GDCの最高経営責任者(CEO)兼社長のDoug Adamsは報告書の冒頭で、次の段階のデジタルの成長はデータセンターに「より多くの容量、回復力、効率」を求めると述べた。
NTT GDCは、科学的根拠に基づく目標イニシアチブ(SBTi)の承認を受けたNTT DATAのNet-Zero Vision 2040に貢献する。この目標には、データセンター運用のScope1・2排出量を2030年までに2021年度比で90%超減らすことと、2040年までにScope1〜3でネットゼロを達成することが含まれる。なお、排出量などの数値は、2021年度と2022年度は運営支配力基準、2023年度からは財務支配力基準で集計している。
【報告書】NTT Global Data Centers「NTT Global Data Centers 2026 Sustainability Report」
【参照サイト】NTT Global Data Centers「2026 Global Sustainability Report」
画像:Editorial credit: John Lupu / Shutterstock.com
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














