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TNFD、半導体・データセンターなどテクノロジー・通信セクターの最終ガイダンスを公表
自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)は2026年9月22日、テクノロジー・通信セクター向けセクターガイダンスの最終版を公表した。TNFDがガイダンスを提供するセクターは18になり、SICS®産業の約60%が対象に入る。半導体製造とデータセンターインフラの水関連リスクを、企業と金融機関がすでにどう特定し評価しているかを示すLEAPアプローチのユースケースもあわせて公表した。
ガイダンスは、同セクターのバリューチェーンで事業を行う組織に向けて、自然関連の依存・影響・リスク・機会の特定、評価、管理、開示に使う枠組みを示した。対象産業には、半導体、ハードウェア、電子機器の受託製造と設計・製造受託(EMS & ODM)、ソフトウェアとITサービス、データセンターと通信インフラ、通信サービス、それにインターネットメディアとサービスが含まれる。
全体は3部構成で、セクターとバリューチェーンを説明する導入部に、同セクターでのLEAPアプローチの適用方法とセクター固有の開示指標が続く。重要となりうる自然への依存と影響を特定するためのマトリクス、セクターの中核開示指標と追加開示指標の一覧、リスクと機会や対応策などの例示リストも収めた。自然関連課題の評価に関するTNFDのガイダンス(LEAPアプローチ)を補足する文書で、TNFDはあわせて読むよう求めている。
TNFDは、同セクターがバリューチェーン全体で自然関連課題にさらされる度合いを強めていると説明する。課題として挙げたのは、淡水資源への依存(とりわけ半導体製造とデータセンターの運営で)、通信ネットワークとインフラ開発に伴う陸と海への影響、製造工程・電子廃棄物・電池廃棄物に結びつく汚染リスクなど。
ユースケースは、ナレッジパートナーのNatureFinanceと協力して作成した。テクノロジー企業と金融機関への聞き取りをもとに、水に関連する依存・影響・リスク・機会を組織がどう特定、評価、管理しているかを、半導体製造とデータセンターインフラについて調べている。TNFDはこの2つを、AIバリューチェーンの中でも特に水を多く必要とする構成要素に含まれると位置づける。同ユースケースは、デジタルインフラとAIの急成長が淡水系への圧力を強め、とりわけすでに水ストレスに直面している地域で、企業と金融機関に関連するリスクを生んでいると指摘した。
ガイダンスの策定では、TNFDの専用ワーキンググループを通じてセクターの代表者の支援を受けた。草案を2026年1月に公表し、3か月の意見募集で寄せられた意見を最終版に反映した。
TNFDによると、ガイダンスとユースケースは、自然が事業の業績に及ぼす影響と事業活動が自然に及ぼす影響を組織が理解する助けになり、より良いリスク管理、戦略立案、資本配分の判断が可能になる。TNFDのタスクフォースメンバーでNBIMのシニアアドバイザーを務めるアシュリー・ゴースト(Ashley Gorst)は、このガイダンスについて、半導体の製造かデジタルサービスの提供かを問わず、経営陣が事業にとって重要な依存と影響に焦点を当てるための「有用なツール」になると述べた。
【プレスリリース】TNFD「TNFD releases final sector guidance for technology and communications」
【参照サイト】TNFD「Additional sector guidance – Technology and communications」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














