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国際労働機関、世界の男女間賃金格差を約18%と推計。過去10年の縮小は2ポイントにとどまる
国際労働機関(ILO)は9月21日、世界の男女間賃金格差の新しい推計の結果を発表した。平等な賃金の国際デーの9月18日に公表した推計で、世界全体の女性の賃金は平均で男性より約18%低い。2018年に公表した前回の推計からの縮小は2ポイントにとどまり、ILOはこれを10年間の縮小と表している。
所得水準別にみると、過去10年の縮小幅は高所得国で約2.5ポイント、低中所得国で約2ポイント、高中所得国で約1ポイントだった。発表は、推計に使った賃金が時給か月給か、対象国の数、低所得国の縮小幅を示していない。格差が大きく縮んだ国がある一方で、変わらない国や、かえって広がった国もある。ILOのエマヌエラ・ポッツァン上級ジェンダー専門家は、国や所得水準による違いは格差を解消する方法があることを示しており、各国の労働市場の状況に合わせた政策が必要だと述べた。
ウングボILO事務局長は「10年で2ポイントの縮小では、まったく足りない」と述べた。ILOは、年0.2ポイントという今の縮小のペースでは、格差の解消は「遠い夢」のままだと指摘する。女性の学歴が高くなっても差は埋まらず、その結果、経済的自立の低下や、貯蓄・年金の減少など、不平等が積み重なっているとも説明した。
ILOによると、格差の背景には、職業の性別分離や、有償・無償のケア責任の不均等な分担、女性の仕事の過小評価などがある。格差への効果的な対処には、労働者、使用者、政府の連携が必要だとした。対策としては、賃金透明性の強化や、客観的で性別に中立な職務評価、ケア制度と社会的保護への投資などが役立ちうると挙げた。今年の国際労働総会が採択したジェンダー平等の決議は、格差をなくす加盟国の決意を再確認している。
【プレスリリース】国際労働機関「The gender pay gap narrows by just two percentage points in a decade」
【参照サイト】国際労働機関「Closing the gender pay gap is critical to advance social justice」
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Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














