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英国歳入関税庁、CBAMの税率を現在のデータで試算した例を公表。鉄鋼の例はCO2換算1トン当たり9.69ポンド
英国歳入関税庁は10月16日、2027年1月1日に始まる英国の炭素国境調整措置(CBAM)について、対象5分野の税率を現在のデータで試算した例と、セメントの計算例を公表した。鉄鋼の税率の例はCO2換算1トン当たり9.69ポンド、アルミニウムは9.79ポンドだった。ほかの分野は、水素が9.24ポンド、セメントが8.78ポンド、肥料が1.45ポンド。同庁は、これらの数字を、予測とも、課税が始まるときに適用する税率とも受け取るべきではないとした。
英国のCBAMは、対象分野の輸入品に、国内の生産者が負うのと同等の炭素価格を課す仕組みだ。納税義務を負うのは、事業として輸入する対象品の額が、一定期間で5万ポンド以上になる輸入者に限られる。税率は1つの数字で法律に定めず、計算の方法を2026年財政法で定めている。方法は、直近の炭素価格、分野ごとの排出量のデータ、英国排出量取引制度(UK ETS)で国内の生産者が無償割当を受ける度合いを組み合わせる。
試算には、7〜9月のUK ETSの平均価格と、基準データの報告から得た初期のデータを使った。初期のデータは、UK ETSの当局がさらに確認する段階にある。
セメントの計算例では、7〜9月の平均価格58.15ポンドに、1から87.1%と97.5%の積を引いた値を掛け、8.78ポンドを導いた(数字は端数を丸めた表示)。87.1%は、基準期間にセメント分野の直接排出のうち無償割当でまかなわれた割合。97.5%は無償割当の段階的な廃止を反映する2027年の削減係数で、5分野に共通する。
同庁によると、試算に使ったデータは2027年1月1日までに変わる可能性が高く、試算した税率が事業者に納税義務を生じさせることはない。一方、例は将来の税率の規模の目安になりうるとした。2027年1〜3月に適用する最初の税率は年内に公表し、その後はUK ETSの平均価格と削減係数の変化を反映して四半期ごとに更新する。
【発表資料】英国歳入関税庁「Illustrative CBAM rates and worked example for Carbon Border Adjustment Mechanism (CBAM)」
【参照サイト】英国歳入関税庁「Carbon Border Adjustment Mechanism (CBAM) — Illustrative CBAM rates (and worked example)」
【参照サイト】英国歳入関税庁「Carbon Border Adjustment Mechanism (CBAM): Policy summary」
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Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。













