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Verra、スコープ3のプロジェクトの気候への効果を認証する「Scope 3 Standard」で案件の掲載を受付開始

Verraは2026年9月15日、スコープ3のプロジェクトを登録し、その気候への効果を認証する「Scope 3 Standard(S3S)プログラム」を始めたと発表した。プログラムは、プロジェクトが「スコープ3ユニット(S3U)」を生み出すことができるようにするもので、S3Uは企業が排出量の算定と報告に使うことを想定する。同日公開の第1版で、実施者は最初の方法論を使ってVerra Registryにプロジェクトを掲載できるようになった。

S3Uは、プロジェクトによる排出の削減と除去の活動がもたらす気候への効果を表す。プロジェクトの影響を受ける製品やサービスとバリューチェーン上の確かなつながりを示せる企業が、スコープ3のネットゼロの主張に使うことを想定した報告用のS3Uを請求できる仕組みだ。

開始は段階を追って進める。第1版の今後の更新で、実施者は登録、妥当性確認、検証の手続きを進められるようになり、VerraによるS3Uの発行も可能になる。第2版には、プロジェクトの影響を直接受ける製品やサービスと、検証されたつながりがあることを企業が示すための枠組みを盛り込む。ただ乗りのリスクを抑える手順を含むつながりが確立すれば、報告企業は検証済みの配分方法に基づくS3Uの発行を受け、スコープ3排出の報告に使うことが可能になる。

開始時点で使える方法論は2つで、農地管理の改善(S3S-VM0042)と、コンクリート製造でのCO2利用(S3S-VM0043)だ。どちらも、VerraのVerified Carbon Standard(VCS)プログラムの方法論をもとにしている。飼料原料の使用による反芻動物の消化管内メタン排出の削減(S3S-VM0041)、森林管理の改善(S3S-VM0045)、新規植林・再植林・植生回復(S3S-VM0047)の3つは、S3S向けに手直しを進めており、開始後の公開を予定する。Verraは将来、主要な産業のすべてを対象とする方法論をそろえる方針も示した。

プロジェクトに関する手続きはすべてVerra Project HubとVerra Registryで扱う、デジタル・ファーストの方式をとる。Verraによると、この方式に要件の簡素化と、該当する場合は対象を絞った検証や限定的保証という新しい選択肢を組み合わせれば、実施者にとって検証と発行をより速く頻繁に、低いコストで行うことが可能になりうる。発行の時期も企業の排出報告の日程に合わせやすくなる。環境・社会面のセーフガードとして、ステークホルダー・エンゲージメント、土地と資源の権利、苦情処理の仕組み、利益の配分などに関する要件と指針も設けた。

Verraは、脱炭素の目標に必要な規模でスコープ3排出の削減が進んでいないと指摘する。バリューチェーンのプロジェクトを透明性をもって監視し、排出への効果を認証するための指針が乏しく、明確な枠組みもなかったとして、同プログラムをバリューチェーン内の気候対策の拡大を助けるものと位置づける。プログラムは、Science Based Targets initiative(SBTi)の企業ネットゼロ基準のもとで変更が進む、目標の実施を支えるプロジェクトや市場の手段の使い方に関するルールと両立するよう設計した。

【発表資料】Verra「Verra Launches Scope 3 Standard Program to Catalyze Finance for Decarbonizing Value Chains」

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Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。