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ゴールドスタンダード、自身初のバイオ炭の炭素除去方法論を公表。200年後に残る見込みの炭素で算定、監視は設備規模で区分

カーボンクレジットなどの基準を運営するゴールドスタンダードは11月3日、自身初のバイオ炭の炭素除去方法論「PARC」を公表したと発表した。規模の異なる事業が、共通の健全性の要件のもとで、200年以上の貯留の見込みがある炭素除去を算定できるようにする。方法論は11月2日付の第1版で、4月に案の意見募集を始め、専門家の審査も経て策定した。

PARCが対象とするバイオ炭は、持続可能な形で調達したバイオマスを低酸素で加熱した炭素の多い素材。クレジットの対象は炭素除去だけで、バイオマスを別の用途に回す場合と比べた回避排出は含めない。貯留先は土壌、工業材料、専用の地下貯留の3つだ。

クレジットの対象となる除去量は、バイオ炭の安定性と施用先の条件を踏まえ、200年後に残る見込みの炭素で計算する。1,000年の耐久性を主張できるのは、炭素構造の追加分析で裏付けた場合に限る。発行前に、バイオマスの供給から製造、輸送、施用までの排出に加え、リーケージと不確実性の分を差し引く。活動の排出1単位につきCO2を5単位以上貯留したと示せない監視期間には、クレジットを発行しない。炭素が放出されるリスクには、バッファーへの拠出か事前の控除で備え、率は正味の除去量の2.5%以上とする。発行時には、パリ協定に沿う下方調整係数を適用する。

監視の要件は、生産設備の規模と複雑さに応じて3区分に分けた。1基あたり1日の乾燥バイオマスの処理量で分かれ、1トン未満の手動・半手動の窯をアグリゲーターのもとで運営する「分散型」、投入量を直接計量する1〜15トンの「機械化型」、排出を連続監視しバッチごとに検査する15トン超の「産業規模」がある。発表によると、正味の算定の決まりは全事業で共通だ。

分散型は小規模以下の活動に限り、認証される除去量は単独の活動かプログラム内の個々の活動ごとに年6万tCO2eを上限とする。

原料は実際に余る分に限り、農業残渣や加工残渣など6区分ごとに要件を定めた。劣化地などで原料用に栽培したバイオマスと有機廃棄物は産業規模に限る。バイオ炭の埋め立て処分と燃料としての利用は対象外だ。

【プレスリリース】Gold Standard「New biochar methodology from Gold Standard opens route to durable removals at different scales」
【参照サイト】Gold Standard「Production and Application for the Removal of Carbon via Biochar (PARC)」
【参照サイト】Gold Standard「Five methodologies launched for consultation, including Gold Standard’s first biochar carbon removal standard」

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Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。