ニュース / ESG・インパクト

ESG・インパクト国際

インフラ投資のHASI、炭素除去のTerradotに3,400万ドルを融資。米国とブラジルの風化促進事業向け

炭素除去を手がけるTerradotと、持続可能なインフラ資産の投資会社HASIは10月27日、HASIが3,400万ドルのシニア担保付きタームローンで融資したと発表した。資金は、Terradotが米国とブラジルで進める岩石の風化促進の事業を支える。

対象の事業は、グーグルやJPモルガンなどが参加する買い手の連合Frontierとの、固定価格で複数年のオフテイク契約に支えられている。融資は、炭素除去の引き渡しを対象にした保険会社CFCの保険にも支えられる。Frontierの責任者のハンナ・ベビントン・ヴァローリは、同連合は大規模で複数年のオフテイク契約で予測できる需要をもたらし、Terradotのような企業が事業の構築と拡大に必要な資金を確保する助けになることを目指すと述べた。

風化促進は、砕いた岩石を農地にまき、大気中のCO2を取り除く手法だ。発表によると、取り除いたCO2は数千年にわたって貯留され、農家には土壌の健全性の改善にもつながる。Terradotは2026年から2027年にかけて、米国とブラジルの農地6万ヘクタールに100万トンの岩石をまく予定だ。

TerradotのCFOで共同創業者のジュリア・セクラは「貸し手は予測できるものにしか資金を出さない」と述べた。契約済みの需要と、リスクの範囲を見極めて引き渡しを予測できる数年分の現地データがあるとして、今回の融資を、風化促進に事業向けの資金を呼び込み、より大規模な展開に向けて運営の実績を積む一歩と位置づけた。

Terradotは2022年にスタンフォード大学の科学者と起業家が設立した。同社は2035年までに年100万トンのCO2除去を目指す。

【プレスリリース】Terradot、HASI「Terradot and HASI Close $34M Investment for Carbon Removal Projects」

この記事をシェア

この記事を書いた人

Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。