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国連グローバル・コンパクト、持続可能な調達の実施枠組みを公表。調達の4段階の行動を、複雑さや必要な資源量で3水準に分類

国連グローバル・コンパクトは9月21日、国連総会に合わせて開かれた、持続可能な調達がテーマのハイレベル・フォーラムで、持続可能な調達の実施枠組み「Sustainable Procurement Implementation Framework」を公表した。企業が調達の中心にサステナビリティを置き、サステナビリティの約束や要件を日々の業務に移すのを助けるためのもので、ESGの個別の課題ごとに、調達の4段階にわたる行動を3つの水準に分けて示す。既存の規制や基準、サステナビリティの枠組みを置き換えず補い、「どう実行するか」を主に扱う。

国連グローバル・コンパクトは、人権・労働・環境・腐敗防止の10原則に沿った経営を各国の企業に呼びかける、国連事務総長の特別イニシアチブ。枠組みは、同団体が2025年に設けた「持続可能な調達のための連合」が、企業や専門機関の協力を得て作成した。

枠組みはESGの論点を、環境・社会・ガバナンスの3つの柱、柱の中のテーマ、テーマの中の個別の課題の3層に整理した。個別の課題には、温室効果ガス排出量の削減や児童労働、贈収賄・恐喝・利益相反などがある。

調達の流れは「戦略と計画」「サプライヤーの選定」「サプライヤー・エンゲージメント」「継続的な改善」の4段階で示す。4段階の行動には、リスクの評価や方針の策定、サプライヤーの審査や監査、インパクトの検証などがある。各段階の行動は独立して使えるよう設計しており、戦略と計画から始める必要はない。

各段階の中では、限られた資源で実施できる「初期の行動(Initial Action)」、中程度の資源と部門横断の連携が要る「中間の進展(Intermediate Progress)」、取り組みが確立した組織向けの、資源を多く要する「先進的な実践(Advanced Practice)」の3水準に行動を分けた。国連グローバル・コンパクトは、水準は行動の複雑さや必要な資源の多さを示すもので調達チームの格付けではなく、枠組みもチェックリストや評価・格付けの道具ではないと説明する。利用者は、枠組みに付いた行動計画の作成機能で必要な行動を選び、WordかPDFで書き出せる。

枠組みは、マテリアリティ評価などで自社にとって最も重要な課題を把握している調達チームを想定し、課題が決まっていない場合の優先順位の付け方も示す。製造や物流など、調達の意思決定の外にある業務部門は扱わない。サプライヤーについては、一般的にはまず、排出量やリスク、支出額で測った影響全体の約80%をもたらす上位に働きかけを絞ると、資源をより効率的・効果的に使うことが可能になるとした。戦略上とくに重要なサプライヤーはその範囲外でも含めるべきだとする。

枠組みは業種・企業規模・地域を問わず使えるよう設計し、一般に公開した。連合は、2030年までに10万社が調達にサステナビリティを組み込むことを可能にする目標を掲げる。

【プレスリリース】国連グローバル・コンパクト「UN Global Compact Launches Sustainable Procurement Implementation Framework to Help Companies Turn Commitments into Action」
【参照サイト】国連グローバル・コンパクト「UN Global Compact Launches Sustainable Procurement Implementation Framework to Help Companies Turn Commitments into Action」
【参照サイト】国連グローバル・コンパクト「Sustainable Procurement Implementation Framework」
【参照サイト】国連グローバル・コンパクト「How to Use the Framework」

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この記事を書いた人

Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。