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WBCSD、TNFDのLEAPアプローチの実践ガイダンスを公表。プログラムに参加した153組織の経験から5つの教訓
持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)は11月2日、企業が自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の枠組みとLEAPアプローチを使い、自然関連の依存と影響、リスクと機会を把握して管理するのを助ける実践的な報告書「Learning to LEAP」を公表した。中南米と東南アジアで行われた能力構築プログラム「Nature Reporting Preparer Forum」の153組織・235人の経験から、LEAPの適用で繰り返し直面する課題を特定し、5つの教訓にまとめた。
LEAPはTNFDの4段階の手法で、自然関連課題の特定と評価に使う。WBCSDによると、投資家や規制当局、顧客などの期待が高まるなか、評価と開示の重要性を認識する企業は多いが、実行が大きな課題になっている。TNFDの指針を実践する道筋は1つではなく、成熟度や資源も企業ごとに異なる。報告書は、始めるのに完全なデータや高度な方法論が要らないことを示したという。
教訓の1つ目は手元にあるものから始めることで、完全なデータを待たずに行動し、データやツール、社内の能力の進展に合わせて評価を改善していく。2つ目には自然を具体的にとらえることを挙げ、特定の事業活動や操業、バリューチェーンと結びつけて、より深い評価が要る箇所を見極めるよう勧める。3つ目は重要なところに絞ることで、最も注意を要する場所やバリューチェーンの活動、自然関連課題を優先する。
4つ目はサステナビリティ部門以外を巻き込むことで、財務やリスク、調達などの部門と経営層の関与により当事者意識を高め、意思決定を強化する。5つ目ではLEAPを事業の判断に生かすことを挙げ、評価と開示で終わらせず、結果を戦略や調達、投資などの指針に使うよう促した。
報告書は、業種や地域をまたいでLEAPを適用した企業の事例を11件載せ、成熟度に応じたチェックリストや、よくある障壁を乗り越える提言も収めた。あわせて公開した経営層への説明資料は、サステナビリティ部門が評価の結果を、行動を促す事業上の論拠にまとめ、最初の評価について経営層の支持を得るのを助ける。
【プレスリリース】持続可能な開発のための世界経済人会議「WBCSD launches practical guidance to help companies apply TNFD LEAP approach」
【参照サイト】持続可能な開発のための世界経済人会議「Learning to LEAP: Building business confidence for nature-related assessment and disclosure」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














