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ナイトフランクなどの調査、マレーシアREITの83%が鑑定評価へのESGの反映を予想。脱炭素投資と分配金の両立に課題
鑑定評価や不動産管理などを手がけるナイトフランク・マレーシアは10月26日、マレーシアREIT運用会社協会と共同で行った同国の不動産投資信託(REIT)のESG調査の報告書「Climate Resilience in Action」を公表した。回答したREITの83%が、不動産の鑑定評価はESGの要素が資産価値に及ぼしうる影響を織り込むようになると見込んだ。
調査には、上場REITの時価総額の90%超を占める上場REITと、すべての非上場REITが回答した。回答したREITの94%が取締役会でESGを優先課題と位置づけ、すべてが資産運用の戦略にESGの目標や取り組みを盛り込んでいた。排出削減の手段では、省エネ対策を94%、敷地内の再生可能エネルギー設備の設置を72%が実施している。半数はネットゼロかカーボンニュートラルの目標を設けており、目標年は主に2050年だった。
鑑定評価で考慮するとしたESGの要因(複数回答)では、エネルギー効率の実績と指標が83%、ESGの改善に要する設備投資が78%で上位に並んだ。
資産の脱炭素化やサステナビリティを進めるうえでの課題(3つまで選択)では、長期の脱炭素投資と、短期の1口当たり分配金への期待を両立させる難しさが78%で最も多かった。グリーンファイナンスやサステナビリティ・リンク型の資金調達による金銭面の優遇の不足が56%、取り組みへのテナントの抵抗や関与の低さと、物理的・構造的な制約がそれぞれ50%で続いた。資産ごとのESGの指標を、ESGローンや債券、イスラム債などの資金調達に結びつけたREITは28%だった。
報告書は、サステナビリティの実績と鑑定評価の整合が高まれば、脱炭素や気候レジリエンスなどの取り組みの事業性の裏付けを強める助けになるとみている。
【報告書】ナイトフランク・マレーシア「Climate Resilience in Action」
【参照サイト】ナイトフランク・マレーシア「Climate Resilience in Action: How Malaysian REITs are Responding to a Changing Risk Landscape」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














