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GRESB財団、不動産ESG評価の2028年版基準を公表。運用物件のエネルギーとGHGの実績の比重を30%に引き上げ
実物資産のESG評価を手がけるGRESBは11月4日、GRESB財団が2028年版の不動産とインフラの基準を公表したと発表した。測定した実績を段階的に重視していく複数年の計画「Road to Performance」の最初の大きな段階で、まずエネルギーと温室効果ガス(GHG)の排出を対象にする。評価に使うデータの大半は参加者がすでに報告しているものだが、評価と採点の方法が変わる。
GRESBは、実物資産の投資家や運用会社などがサステナビリティの成績を資金や資産の判断に結びつけられるよう支える組織で、基準を定める財団と評価を担う会社から成る。
不動産の基準のうち運用中の物件の評価では、100点満点のGRESBスコアに占めるエネルギーとGHGの実績の比重を、2026年版の6.5%から30%に引き上げる。30点のうち17点はエネルギー効率に固定で配る。残る13点は、敷地内で化石燃料を燃やす割合と炭素を排出しない電力の割合の2項目に、地域の電力網と気候に合わせて振り分ける。どの項目もその時点の水準と改善の両方を採点し、データの質も点数の付け方に組み込む。
運用中の物件では、ガバナンスやリスク評価などの基本的な管理の17指標(計18.25点)を点数から外し、GRESBレーティングの前提条件にする。前提条件の指標の報告は毎年から3年ごとになり、その間の年は内容が最新との表明で補う。前提条件に届かない事業体もスコアは受け取るが、レーティングを得るには不足を埋める必要がある。2026年の報告データでは、今の参加者の95%超が前提条件を満たす。
運用中の物件では、冷媒や生物多様性と自然など4つの分野が新たに点数の対象になり、計10.25点が配られる。建物の認証は運用中の物件で配点を8.5点から4点に減らし、取得した等級が高いほど高く評価する。開発中の事業の評価では、内包炭素の測定と開示の配点を5点から11点に増やし、目標にも3点を新たに配る。
GRESBは、今後18〜24か月にわたって会員の移行を支える。新しい基準では何を優れた成績とみなすかが変わるため、スコアや順位がある程度動く見込みだが、必ずしも実績の変化を表すものではないと説明する。基準の文書は、方法の変更を考えずに2028年の結果を2026年・2027年と直接比べないよう求めている。参加者は2027年の正式な結果とともに、2028年の方法による参考のスコアを受け取る。2028年の評価では、従来の方法による結果も示される。GRESBは投資家の会員や参加者と個別に面談する。
【プレスリリース】GRESB「2028 GRESB Standards: Key Changes and Transition Support」
【参照サイト】GRESB Foundation「2028 Real Estate Standard」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














