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アジアインフラ投資銀行、米TPGの気候ファンドに5,000万ドルの出資と、投資先への最大5,000万ドルの共同投資を約束

多国間開発銀行のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は10月14日、米投資会社TPGの気候ファンド「TPG Rise Climate Global South Initiative Fund」に5,000万ドルの出資を約束し、その投資先への共同投資にも最大5,000万ドルを充てると発表した。アジア、中東、アフリカの加盟国・地域で気候投資を増やし、気候金融市場の発展を促すことが目的だ。AIIBの案件ページによると、同行は1月28日にこの案件を承認しており、承認額は出資と共同投資を合わせて1億ドル。

ファンドは気候投資を手がけるALTÉRRAと連携し、TPG Rise Climate IIと並行して投資する。TPG Rise Climate IIは、世界の気候分野の投資機会を対象とするプライベートエクイティ・ファンドだ。発表によると、出資先のファンドは、新興国・途上国の気候分野の投資機会に長期の民間資金を呼び込むことを狙う。

案件ページによると、ファンドの目標規模は10億ドル。主にインド、東南アジア、中東・アフリカに投資する方針で、配分はアジアが約7割、アジア以外が約3割の見込みだ。対象はエネルギー転換やグリーンモビリティ、持続可能な燃料などの分野となる。

ファンドはEUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)で、持続可能な投資を目的とする金融商品を指す9条に分類される。この案件にはAIIBの環境社会政策が適用され、その除外リストに従って、石炭の採掘や輸送、石炭火力発電所にかかわる投資は除外される。AIIBは承認前の審査で、ファンドの環境社会管理システムの案が同行の政策と重要な点で整合するとしつつ、リスク分類や開示、報告などの不足を、最初の払い込み請求の前に改善するよう求めた。

金融機関・ファンドなどを担当するAIIBの最高投資責任者は、民間資本の動員はAIIBの重点分野の1つで、新興国の気候投資の不足を埋めるうえで欠かせないと述べた。TPGとの提携は、2030年までに年間の投融資の50%を民間部門向けとする同行の目標に沿うと説明した。

【プレスリリース】アジアインフラ投資銀行「AIIB Invests up to USD100 Million in TPG Rise Climate Global South Initiative Fund to Boost Climate Investment in Emerging Markets」
【参照サイト】アジアインフラ投資銀行「Multicountry: TPG Rise Climate Global South Initiative Fund」

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Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。