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英国歳入関税庁、プラスチック包装税でケミカルリサイクル材にマスバランス方式を2027年4月から使う条件の規則案を公表
英国歳入関税庁(HMRC)は2026年10月6日、プラスチック包装税(PPT)で、ケミカルリサイクルによる再生プラスチックをマスバランス方式で計上するための規則案と参照文書を公表した。規則案は、2027年4月1日からこの方式を使いたい事業者が満たす条件を定める。HMRCは、両文書の文言と技術的な適用について、12月21日まで意見を募る。
マスバランス方式の導入は、HMRCが2025年11月26日の政策文書で2027年4月1日からとしていた。今回の案は、2026年財政法で加わった規定のもとで方式を使う際の細かな条件を定める二次法令の案で、割り当ての方法、認証、監査、監視、記録の保存の要件を含む。マスバランス方式は、新品と再生材のプラスチックの混合物に占めるケミカルリサイクル材の割合を、包装のプラスチック部材に割り当てる方法だ。
PPTは、英国で製造または英国に輸入された、再生プラスチックが30%未満のプラスチック包装部材にかかり、過去12か月に完成品の包装部材を10トン以上製造・輸入した事業者などは登録が必要だ。政策文書によると、ケミカルリサイクル材は以前から再生プラスチックと認められていたが、投入した再生原料を生成物まで追跡するのが難しく、事業者は実際には利点を得られなかった。HMRCはこの方式で、再生プラスチックを30%以上含む包装の免税を受けられるようにし、ケミカルリサイクル材の需要を高めることを狙う。
規則案では、認証を受けた日から3か月ごとの期間で、割り当てられる回収材の重量を計算する。参照文書によると、燃料や燃料の製造に回る生成物に結び付く再生材は、同じ工程のほかの生成物に割り当てられない。燃料にも燃料以外の製品にも使える生成物には、技術的に可能なリサイクルの経路に残る割合を示す0〜1の「二重用途係数(DUF)」を付け、燃料や燃料の製造用として扱う量を決める。参照文書は、この係数をスチームクラッカーで分解できる割合などから求める方法を示す。
規則案は、認証制度に盛り込むべき要件も定めた。認証機関の認定は、Global Accreditation Cooperation Incorporatedの正会員で、HMRCが通知で定める基準を満たす機関が行う。認証機関は、申請者がマスバランスの工程を運転するすべての拠点の検査を含む監査を行い、認証後も基準の順守を監視する。認証を受けた事業者は、割り当ての内容を書面の「帰属宣言書」に記録し、供給元から宣言書と認証書の写しを受け取る。記録は6年以上保存する。制度の運営者は、認証の情報を載せた公開のデータベースを設け、認証の発行・停止・取り消しを1週間以内に反映する。規則案の説明では、これらの要件は、割り当てによる再生プラスチックだとする主張を独立に検証された認証の仕組みで裏付けるためのものだ。HMRCが2026年8月に出した手引によると、ケミカルリサイクル事業者から包装の加工業者までのサプライチェーンに、認証を受けていない事業者がいれば、この方式は使えない。
HMRCによると、運用の細部は後日公表する通知で定め、通知は一般に関連する業界の規格とISO規格を反映する見込み。参照文書の係数の既定値の表はまだ空欄で、最終的な規則と参照文書を公表する前に確定させる。
【発表資料】英国歳入関税庁「Draft legislation: Plastic packaging tax — chemical recycling and adoption of a mass balance approach」
【参照サイト】英国歳入関税庁「The Plastic Packaging Tax (Chemical Recycling Certification Schemes) Regulations 2027」
【参照サイト】英国歳入関税庁「Dual-use factors for refinery and petrochemical output products」
【参照サイト】英国歳入関税庁「Plastic Packaging Tax: mass balance approach and removal of pre-consumer plastic」
【参照サイト】英国歳入関税庁「Preparing to use a mass balance approach for Plastic Packaging Tax」
【参照サイト】英国歳入関税庁「Plastic Packaging Tax: steps to take」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。













