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気候債券イニシアチブ、サステナブル債務の投資機会は今後10年の累計で24兆ドル超になりうると試算
気候債券イニシアチブ(CBI)は11月5日、報告書「The USD24tn+ Climate Investment Opportunity」を公表した。2026〜2035年の10年間に、サステナブル債務の投資機会が24兆ドルを超える可能性があるとの見通しを示した。CBIは、気候変動対策に世界の資本を振り向けることを目指す国際的な非政府組織だ。
見通しは2つの試算の合計だ。1つは、グリーンボンドやソーシャルボンドなど「GSS+」と呼ぶ債券の市場の伸びで、10年間の累計発行額を約16兆ドルと見込む。市場全体が年5%で伸びるとした基本の試算で、この伸び率は2021〜2025年の年平均(CBIの方法論に整合する分で8.6%、市場全体で10.4%)より低い。もう1つは、5つの世界的な潮流に伴う債務で、融資と債券を合わせて推計約8兆ドルとした。
5つの潮流は電化・送電網、AIなどで、ブルームバーグNEFやマッキンゼーなどの推計を合わせると、今後10年に28.7兆ドルの投資が必要になる。CBIは、業界平均の負債資本比率を当てはめ、このうち約8兆ドルが債務で賄われうると推計した。CBIの方法論に整合したこれまでの発行分では、エネルギーと建物、交通が資金使途の70%を占める。一方で送電網やAIデータセンターなども、新たな投資需要の大きな源になりつつあるという。
CBIの方法論に整合するGSS+の累計発行額は、2021年の2.8兆ドルから6月30日時点で7.3兆ドルに増えた。今回の報告書は、10年で17.8兆ドルとした2025年の報告書を更新した。
報告書は、新興国と先進国の15か国を分析し、政策が整えば投資の必要額を投資可能な案件に変えられることを示した。一方で、5つの潮流も気候目標と整合しなければ、化石燃料の拡大や排出の増加を招きうると指摘した。CBIのショーン・キドニーCEOは「政府には果たすべき決定的な役割がある」と述べた。
【プレスリリース】Climate Bonds Initiative「Climate Bonds Identifies USD24tn+ sustainable debt investment opportunity over next decade」
【参照サイト】Climate Bonds Initiative「The USD24tn+ Climate Investment Oppportunity」
【参照サイト】Climate Bonds Initiative「The USD24tn+ Climate Investment Opportunity」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














