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欧州銀行監督機構、報告枠組み4.4第1段階の技術パッケージ最終版を公表。ピラー3のESG開示の改正案をデータ形式に反映

欧州銀行監督機構(EBA)は10月12日、金融機関の監督報告と開示の枠組みの第4.4版について、最終の技術パッケージを公表した。パッケージは、データポイントモデル、検証規則、XBRLタクソノミーで構成され、新設・改定した報告と開示の要件をデータ形式に落とし込む。検証規則は報告の要件だけが対象。

今回は第1段階にあたり、IFRS第18号に沿った報告を早めに行えるようにすることと、ピラー3の開示要件の適用を支えることに重点を置いた。ピラー3では、ESGリスク、株式とシャドーバンキングへのエクスポージャーの開示要件の更新を、実施技術基準の改正の最終案のとおりに反映した。監督向けの財務報告の様式にも、IFRS第18号に対応した新しいモジュールを加えた。

改正の最終案は、EBAが6月22日に公表した後、欧州委員会に採択を求めて提出したもの。同案は、自己資本規制(CRR3)の求めに従い、ESG開示の要件を初めて、規模などに応じてすべての金融機関に広げる。大規模な金融機関が開示するESGのデータポイントは現行より37%少なくなり、小規模で複雑でない金融機関は、物理的リスクと移行リスク、化石燃料セクターへのエクスポージャーなど必須の情報だけを開示する。最終案は、簡素化されたESRSと整合する。EBAによると、金融機関はピラー3で開示した情報をESRSの報告で使い、必要に応じて参照できるようになり、重複を減らせる。

6月の発表は、最初の基準日を2026年12月31日、小規模で複雑でない金融機関は2027年12月31日と見込み、欧州委員会の作業による調整がありうるとした。枠組み4.4のページも、ESG開示の改正を第1段階とし、同じ基準日を見込みとして示している。改正の最終案は、EBAのページで「まだ適用されていない」状態にある。

EBAは、実装で重大な問題が見つかれば、2027年1月にパッケージの修正版を出す場合があるとした。監督報告の簡素化をデータ形式に落とし込む第2段階は、2027年初めに公表の見込み。

【プレスリリース】欧州銀行監督機構「The EBA releases the final technical package for release 4.4 of its reporting and Pillar 3 disclosure framework」
【参照サイト】欧州銀行監督機構「Reporting framework 4.4」
【参照サイト】欧州銀行監督機構「EBA updates Pillar 3 disclosure requirements on ESG risks, equity and shadow banking exposures, as part of simplification effort」
【参照サイト】欧州銀行監督機構「Implementing Technical Standards on amended disclosure requirements for ESG risks, equity exposures and aggregate exposure to shadow banking entities」
【参照サイト】欧州銀行監督機構「Final Report: Draft Implementing Technical Standards amending Commission Implementing Regulation (EU) 2024/3172, as regards the disclosures on ESG risks, equity exposures and the aggregate exposure to shadow banking entities」

画像:Editorial credit: JeanLucIchard / Shutterstock.com

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Springl編集部

サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。