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英国の建築研究機関BRE、既存の商業用建物向けBREEAM第7版を公開。改修と内装の2基準に再編
英国の建築研究機関BRE(Building Research Establishment)は2026年9月24日、既存の商業用建物の改修・内装の案件のサステナビリティを評価する枠組み「BREEAM Refurbishment and Fit Out Commercial Version 7(BREEAM RFO V7)」を公開したと発表した。改修と内装それぞれのサステナビリティ基準2つからなり、建物の所有者や入居者、開発者が炭素を減らし、レジリエンスを高め、長期的な価値を守る助けになるよう設計したという。BREは、従来の改修・内装の評価制度(RFO)を、案件の範囲や特徴により合った基準で評価できるよう2つの基準に再編したと説明する。BREは1921年に英国政府の資金による研究機関として発足し、現在は国際的に事業を営む組織となり、利益を事業に再投資している。
改修向けの「BREEAM Refurbishment V7」は、既存の建物の外皮や構造、主要な設備、運用時の性能の変更を含みうる改修が対象となる。内装向けの「BREEAM Fit Out V7」は、テナント主導や内装中心の工事で、建物全体の構造や主要な設備を大きく変えない案件を対象とし、間取りや仕上げ、家具、局所的な設備などを扱う。
BREEAM RFO V7は、住宅以外の商業用の建物(オフィスや小売、産業用、複合用途の建物など)が対象で、改修や内装の案件のほか、十分に活用されていないオフィスをほかの商業用途に変えるような用途転換の案件も扱う。BREEAMの国別の運営機関が独自の版を運用するスペインとスウェーデンの改修・内装の案件と、オランダの改修向けの案件を除き、どの国・地域の案件にも使える。データセンターは、公開の当初は対象に含まれない。
改修向けの評価は、これまでと同じく「外皮と構造」「主要な設備」「局所的な設備」「内装デザイン」の4つの部分からなり、工事の範囲に合わせて部分を選んで評価できる。ただし、内装デザインだけを評価する場合は内装向けの基準を使う。内装向けには、内装デザインの工事だけか、局所的な設備の工事も含むかで、2つの評価の区分(レベル)を新たに設けた。
BREは、前の版(英国版の2014年版と国際版の2015年版)と比べ、気候リスクを和らげる脱炭素の推進をより重視したと説明する。主な更新には、運用時の炭素と内包炭素の予測値のベンチマークと報告を含むホールライフカーボン評価の拡充や、生物多様性の一層の重視がある。内包炭素の評価には、ダクトや配管、ケーブルなどの機械・電気・給排水(MEP)の設備も組み込んだ。極端な気象に備える気候レジリエンスの基準を更新し、入居者の健康とウェルビーイングの基準も新たに加えた。英国版と国際版は1つの枠組みに統合し、地域による違いがあるところでは、それに応じた要件やベンチマーク、指針を残す。
新しい基準は、ハザードの確認、気候リスクの評価、レジリエンスの計画、運用上のリスクや悪意あるリスクからの保護、地域のレジリエンスへの貢献の5つからなるレジリエンスの枠組みも導入した。改修向けでは、前の版で複数の評価分野に分かれていたレジリエンスの基準を、独立した1つの分野にまとめ、内装向けにはこの分野を適用しない。
新しい基準はBREEAM Platformで利用できる。BREは、第7版の登録の受け付けが始まってから3か月の移行期間を設け、その間は前の版でも登録できるとしている。前の版の新規登録が終わってから5年間は、登録済みの評価を品質確認と認証に出せる。
【プレスリリース】BRE「BRE launches BREEAM Refurbishment and Fit Out Commercial Version 7」
【参照サイト】BRE「BREEAM Refurbishment and Fit Out FAQs」
【参照サイト】BRE「Register your first project in BREEAM Refurbishment and Fit Out V7」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。













