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世界経済フォーラム、製造業などの循環性を「定量化・型化・拡大」の3段階で進める実践書を公表
世界経済フォーラム(WEF)は2026年9月23日、産業ソリューション・製造業(IS&M)に向けたサーキュラリティ(循環性)の実践書「The Resilience-to-Growth Circularity Playbook for Industrial Solutions and Manufacturing」を、Bain & Companyと共同でホワイトペーパーとして公表した。循環の取り組みを広げている企業に共通する進め方を、定量化(Quantify)、型化(Codify)、拡大(Amplify)の3段階にまとめた。
1段階目の定量化では、事業が依存する重要な材料や部品を、事業部門、製品ライン、サプライヤー、地域ごとにたどる。それぞれの依存を、供給が途絶える起こりやすさと、供給が制約された場合のEBIT(利払い・税引き前利益)への影響の2軸で採点し、ヒートマップにまとめる。あわせて、追う価値のある循環の価値の源泉も見極める。
2段階目の型化では、価値の大きさと、その価値を取り込める度合いの2軸で取り組みの優先順位を決める。効果の大きい取り組みを選び、再現できるように標準化する。
3段階目の拡大では、リーダーシップとガバナンス、データと技術、エコシステムとサプライチェーンの連携、資金調達の4つの条件を並行して整える。事例として報告書が取り上げたTrane Technologiesは、循環性に関わる目標を社員の業績評価に組み込み、2030年までに循環の売上を10%にする目標を掲げる。
実践書の背景には、WEFとBainが2026年6月に実施した経営幹部調査がある。10業種・7地域の上級経営幹部430人のうち、IS&Mの組織を率いる94人に聞いたところ、循環性を自社にとって重要または非常に重要と答えた割合は80%で、3年後の重要性について聞くと94%に上がる。潜在力を最大限に生かせば、循環の事業が総売上高の20%以上を占める見込みと答えた企業も70%に上る。一方で、重要原材料とレアアースへの依存を完全に把握している幹部は26%、循環の売上を標準化された外部指標で追っている幹部は1%にとどまる。報告書は、意欲がまだ規模の拡大につながっていないと指摘する。
WEFは次の段階として、業種を横断する循環性の青写真を公表し、この実践書をほかの戦略分野に広げる予定だ。
【報告書】世界経済フォーラム「The Resilience-to-Growth Circularity Playbook for Industrial Solutions and Manufacturing」
【参照サイト】世界経済フォーラム「The Resilience-to-Growth Circularity Playbook for Industrial Solutions and Manufacturing」
この記事を書いた人
Springl編集部
サステナビリティ推進担当者のためのメディア Springl の編集部です。制度・開示・調達・社内浸透まで、実務の現場で起きていることを、一次情報に当たって書いています。














